2020年1月16日木曜日

Communications Biologyに掲載

結構、前々から行っていた研究なのですが、最後の最後で詰まっていた論文を、Communications Biologyに掲載することに至りました。
プレスリリースはこちら

植物型SUMO E3 ligaseしかPHDフィンガーをもたないのですが、このPHDフィンガーがヒストン修飾(H3K4me3)を認識したり、メチル化酵素を認識したりして、発現調節に関わっていることを明らかにしました。

何とか掲載まで至ってほっとしているところです。
Communications BiologyはSpringer Natureが出した新しい雑誌なので、今年にインパクトファクターがつく予定です。いくつになるか楽しみです。折角なので、ドンと高いと良いですが。

そういえば、Nature Foodという雑誌も創刊されましたね。トマトの成果とかをこういった雑誌に載せられれば良いですが。

2019年12月31日火曜日

台湾World Vegetable Center

 事務局長を務めております産学協力第178委員会(代表:江面教授)から台湾World Vegetable CenterおよびAcademia Sinica Agricultural Biotechnology Research Centerへ視察へ行ってきました。


 きっかけは、昨年まで筑波大でNBRP助教だった星川さんがJIRCASに赴任し、JIRCASからWorldVegへ派遣されているということで、視察をお願いしました。
 WorldVegは台湾政府およびドイツをメインに日本を含め数か国の資金によって成り立っているそうです。ABSのこともあり、今後、遺伝資源が重要となってきますが、WorldVegでは155か国から収集した6万以上のアクセッションを保有しており、この40年間で200の国々へ約70万サンプルを配布した実績をもっています。種子保管庫では、バーコード管理されており、右図のような低温室にて保存されています。
 これだけの数を管理するのは大変な作業かと思いますが、これらの遺伝資源を用いて様々な品種が作出されていることを考慮すると、遺伝資源の重要さが分かります。一緒に行った企業の方からも早速問合せがあったそうです。
 これだけの遺伝資源を一つ一つチェックするというのは大変な作業ですが、WorldVegでは左図のようなPhenospecとよばれる、自動で移動しながら、1000近くの植物体のフェノタイピングを行う装置を導入していました。1時間かけて、往復しながら植物の成長度合、高さ、葉の大きさなどを測定するそうで、膨大なデータを取得することが可能だそうです。導入には5000万円ぐらいはかかるそうで、その資金をどこから調達するかが問題にはなりますが。

 このあと、Academia Sinica Agricultural Biotechnology Research Centerにお邪魔しました。来年、新幹線の駅近くに引っ越しするそうですが、ここでは、GMOを中心として、植物バイテクによる研究が行われておりました。台湾の主力産業であるランの研究も行われており、病害に強いものとかの作出を行っているとのことでした。
 また、同じラン科のバニラも育てられていました。台湾のような温暖な地域でも、右図のように成長するまでに4年かかるそうで、なかなか生育に時間がかかる植物です。
 1つなるほどと思ったのは、温室にピンク色のメッシュで、生育状況を調べるというものです。LEDでは赤と青で成長を促進させるが、これを温室でも行おうという方法だそうです。これでうまいこと生育促進につながれば、LEDよりは断然安上がりではあります。

 今回は台南を中心に視察でしたが、ほかのところを見るというのは様々な知識を直接知ることができて良いものです。


2019年9月7日土曜日

最近、投稿が滞っています

投稿が滞っていますが、気づけば今年度も折り返しに近くなってきました。何があったかをかいつまむと、
札幌に2回
台北へ1回
今、京都での学会(日本植物細胞分子細胞生物学会)に参加しています。
来年はつくばで年会を開催します。名前が日本植物バイオテクノロジー学会(Japanese Society for Plant Biotechnology)に変更するそうで、変更後最初の学会がつくばで開催されるということです。皆様、是非ともご参加をお願いします。
また、この学会の雑誌Plant Biotechnology誌が、PubMedに載ることになり、新しい巻からPlant Biotechnol (Tokyo)として載ることになりました。こちらへのご関心頂けますと幸いです。

2019年3月26日火曜日

植物生理学会

名古屋での植物生理学会に参加してきました。今回はJapan-Taiwan Plant Biology 2019との共催ということで、非常に盛況な会となりました。ちょうど中日に筑波大学産学連携シンポジウムなるものがあったので、名古屋-東京-名古屋と日帰りをしましたが。

Keynote lectureでは非常に勉強になりました。日台のトップクラスの方々のご講演ですから。


2018年12月19日水曜日

中国河北省農林科学院訪問

ちょっと前になりますが、中国河北省農林科学院に招聘されました。
また、トマトへのゲノム編集およびトマトバイオリソースについて講演をしてきました。形質転換やゲノム編集の規制についての質問が結構ありました。中国では現状、遺伝子組換えについては綿が商業栽培されているのみで、あとは、アメリカとかから遺伝子組換えトウモロコシなどが輸入されているそうです。ゲノム編集についてはまだ結論はでておらず、日本はどうだ?という質問もありました。一応、その時点でのマスコミ等でも報道された情報(SDN-1は組換えとは扱わないが、情報を提供する必要あり)を答えておきました。正式な見解は今年度中かと思われますので。

河北省は北京、天津とあわせると1億人もの人口にのぼり、日本とほぼ同じという人口の多い省です。生産現場にも連れて行ってもらいました。河北省農林科学院が作製した品種の販売も行っており、中国全土の約2割はここで育種した品種だそうです。また、降水量が少ないため、省水栽培の研究にも力を入れているとのことでした。

特徴的だったのは、ビニールハウスの形状ですね。日本の一般的なものとは異なり、南向き重視した形です。これにより、暖房代をかけずに栽培することも可能となったそうです。実際、河北省は東北地方ぐらいの緯度で、冬はかなり温度が下がるので、この方法は効果的だそうです。南側の背が低いので作業動線としてはあまり良くないかもしれないが、中国なので、人数は多いから、日本のように省力という発想はないのかもしれません。
 現在、河北省農林科学院も共同研究を積極的に行っており、信州大学と共同研究協定の締結を12月に行ったとのことです。

2018年10月29日月曜日

論文が掲載されました

10日ほど前になりますが、Plant Cell Reportsに論文が掲載されました。
一過的タンパク質大量発現システムをトマトの様々な栽培種、野生種において適用させたという論文です。

https://link.springer.com/article/10.1007/s00299-018-2350-1
https://drive.google.com/file/d/1nbkLYZsPyTKMmXSfJf3ndjT3Lio-gL-A/view(日本語解説)

色々と使い道がありそうです。

2018年10月26日金曜日

サナテックシード

プレスリリースをするとは聞いていましたが、日経新聞にも取り上げられましたね。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3693875025102018L60000/

サナテックシード、筑波大発ベンチャーに
https://sanatech-seed.com/
ゲノム編集を用いた農産物販売をメインとした会社です。江面先生がCTOとして入りました。ゲノム編集に関わる特許は係争中ではありますが、農産物に関しては整理がついてきたみたいなことは聞きました。今、効率よくゲノム編集作物がとれる方法の試行錯誤をしているので、うまくいったら、こちらのベンチャーへ技術供与ですね。