miura lab
https://sites.google.com/view/tsukubapmcb/
2011年10月28日金曜日
若手の会
新学術領域の若手の会に参加しました。最近の大学院生はみんなしっかりした発表をしていますね。当研究室のS君も頑張ってくれました。
今回一番の収穫は、無細胞系でタンパク質を大量に合成する方法を教えてもらえることになったことですかね。今度四国に習いに行く予定です。
ホテルからの一コマ。
2011年10月17日月曜日
Proc Natl Acad Sci U S A.
2011 Sep 27;108(39):16475-80. Epub 2011 Sep 19.
Integration of low temperature and light signaling during cold acclimation response in Arabidopsis.
Catalá R
,
Medina J
,
Salinas J
.
ある種の植物は凍結しないレベルの低温に応答して凍結耐性を上昇させるが、この過程を低温順化とよぶ。この低温順化には光が必要であるが、どのように光と低温シグナルがクロストークを行って凍結耐性を上昇させるかについてはほとんど分かっていない。この研究では
HY5(
光シグナルに関わる転写因子
)
の転写レベルが低温によって調節されていることを明らかにした。この調節は
CBF(
低温シグナルの重要な転写因子
)
や
ABA(
アブシジン酸
)
非依存的な経路であった。また、
HY5
タンパク質は
COP1(
ユビキチン
E3
リガーゼ
)
によって調節されるが、低温時においては
COP1
が核外へ移行することで
HY5
が安定化することが明らかになった。更に
HY5
が
Z-box
や他の
cis
因子に作用することで、低温誘導性遺伝子を正に調節していることが明らかとなった。これらの証拠は、低温応答における
HY5, COP1, Z-box
の機能を明らかにし、低温シグナルと光シグナルのクロストークに関する知見を提供することとなる。また、こうした複雑な分子機構を発達させることで、自然環境の変動に適応していることが明らかとなった。
HY5
自体も低温によって誘導されるから、これを担う何かが必要となってくるわけである。CBFが関与していないから、何かほかの転写因子が必要ということ。この辺りの調節機構が分かれば、更に面白くなる。
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