2023年11月1日水曜日

掲載論文解説:トマトモザイクウイルスの移行タンパク質を共発現させることで、トマトにおける一過的タンパク質発現が促進される。

ポイント
1.トマトモザイクウイルス移行タンパク質(ToMV MP)を共発現させることで、トマトにおける一過的タンパク質発現の発現領域が拡大される。そのことで、感染部位から離れた位置におけるタンパク質の生産が2倍以上に増加した。

論文内容
トマト茎に、つくばシステムを用いてGFPを一過的に発現させた場合(下図C)と、GFPおよびToMV MPを共発現させた場合(下図D)に、ToMV MPを用いると、GFPの発現領域が拡大した


感染部位位置から2-4 cm離れたサンプルを回収して、ウェスタンブロッティング解析を大なった。GFPの発現量が約2倍以上、上昇した。

これらの結果より、ToMV MPを共発現させることで、トマトにおけるタンパク質の発現領域を拡大でき、発現量の増大にもつながる。